第3話　愛してるから

第3話のタイトルは最後の最後までなかなか決まらず

ぎりぎりまで悩みました

1話ごとのタイトルはいつも本文を書き終わったときにすぐ決まります

これだな！って感じで

それなのに、この第3話のタイトルは何も浮かばず

いろいろ頭をひねって考えてもどれもしっくりこないのです

3話にはとても大事なことが、伝えたいことが含まれている気がする

だからこそぴったりなタイトルをつけたい

そう思うとどれも不採用になってしまうのです💦

チェリーは毎日が楽しくてしかたがない様子でした

虹の国はほんとに素敵なところのようです

「楽しすぎちゃって、ママのところにはたまにね！」

私はそんなチェリーの声を聞いてとても寂しい気持ちになっていました

にびはにびで

「もう次にいくから、おはなしできなくなるかも

次はちがうところに行ってみたい、ママのところには行かない」

・・・ああ、もう永遠にお別れなのかな

チェリーもにびもどんどん私の前からいなくなってしまう

いや、実際はもういなくなっているのですが💦

もうすぐ呼びかけても返事が返ってこない日がくるのかな

そんな気持ちを必死に隠して

「行っておいで！幸せを祈ってる」

そんなふうにかっこよく言ってみせる私

別にかっこつけたいわけではないんです

そうしてあげたい、そうしてあげなければいけない、絶対に！

自分の寂しさよりも

あの子たちがやりたいことを応援してあげるのが大事

迷ってほしくない

まっすぐ前を見て進んでほしい

大好きだから、大切だから

ほんとは近くにいてほしいけど

どんな形でもいいからせめて繋がっていたいけど

だけど見送らないといけない

どうして？

どうしてそんなふうに思えるんだろう？

編集作業をしていたある日、ふとその答えが浮かんだのです

「愛してるから」

そうだ！

大事なこと、伝えたいこと、私の思いを表すのはこの言葉

こうして、第3話のタイトルは決まりました

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