約５年の月日をかけてついに完成しました！

年に1冊のペースで本が増えていくにつれ

何かぴったり入る入れ物があったらいいのにな、と思うようになり

そうだ！　5巻全部揃ったらブックケースを作ろうかな！

自分の中で密かに計画してました。

5巻の制作が進みいよいよ計画を実行に移す時がやってきました。

最初は自分用に欲しいから作る

他に欲しいって人がいたらその人の分も

それくらいの軽い気持ちでしたが

着手するうちにどんどん熱が入ってきました。

ブックケースを作ってくれる会社を探すところから始まり

コストの高さに現実感がなくなった時期も乗り越え

少しずつ具体的になっていきました。

作るからには、これを見た人が

「わあ！かわいい、欲しい」

そう思ってくれる素敵なものにしたいと強く思うようになりました。

だから、デザインを決める時はとても力が入りました。

でも、イラストを考え、色を考えていくうちに

そんな力みもなくなり

私の思いを全部つめこんだものを作りたい

純粋にそう思えるようになり

私にとっては最高にお気に入りのデザインが出来上がりました。

さて、これを購入しようと思ってくれる人はどれくらいいるだろう？

まったく見当もつかないけど、あまり少ないとコストも高くなり悩ましいところです。

えいや！とそこそこの数を発注しました。

納品された日は、わくわくしながら箱を開けました。

「わあ～～、いい！　サイズもぴったりだしとてもしっかりした作りだ♪」

やっぱり少し高いけど丈夫な紙にしといてよかった。

そう思ってよくよく眺めると

「あれ？？」

なんと、部分的に印刷が薄い？

ケースの下の部分に描かれた草原の草がスッカスカでかすれてるんです( ；∀；)

入稿データを確認すると、多少の薄さはあるもののこのスカスカ感は間違ってない・・・

慣れない入稿作業でテンパっていてよく覚えていないのですが

もしかしたらちょっと違うデータを送った？可能性もあり

多少印刷時の緑の出が少なかったのもあるのかな？

いずれにしても、大大大ショック！！！

どうしても5巻と一緒に出したいので

もうやり直す時間はありません。

時間があったとしても、このたくさん作ったケースを廃棄するのはしのびない・・

とりあえずもう、ブックケースのことはなかったことにしようか・・

この寂しい草原では、どうしても出したくない。

1日思考停止して何も進めずにいました。

でも、まもなく頭に浮かんだのが

「そうだ！　上から描き足すことはできないかな！」

思いついたらすぐ突っ走ります。

画材に詳しい知人に最適なものを教えてもらい

わたなべさんと一緒にやってみました。

いい！！

これがなんとも言えずいい感じなのです。（私目線＾＾）

しかも自分で描ける、楽しい！

そんないきさつで、ずべて草原の部分を手描きで入れて仕上げることに決めました。

青々とした草、生き生きとした草

それを表現するために最後に手描きでひとつひとつ仕上げた

一点ものです！

ここで言っても説得力がありませんね＾＾；

でも、経緯はどうあれ

失敗したおかげでより素敵なブックケースが完成しました♡

3月20日　うちの子の気持ち5巻と同時に発売します。

うちの子の気持ちのブックケース　　￥350（税込）

ぜひ、商品説明よりこのデザインのストーリーをご覧になってくださいね！

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